顧問の挨拶

 

 

新入生の諸君、鳥取大学体育会弓道部へようこそ。 

 

 

新学期が始まり既に一月半が過ぎ、大学生活にも少しずつ慣れてきた頃かと思います。

 

 体育会系における部活動の目標は、単に「大会での上位入賞」や「その部で行っている技術が身につくこと」、つまり弓道部であれば、「弓が上達して、的中が良くなる」ということだけではありません。学年も年齢も異なる先輩やOBとのコミュニケーションを通じて、人間関係を構築し、自分を豊かにしていくことが大切です。弓道は礼を重んじ、静と動という両面の動作を持つ点で、極めて奥が深い武道の一つです。新入部員の諸君らは基本をしっかり身につけて、心も体もステップアップして欲しいと思います。

 

 私は現在、五段を拝受していますが、中々その先に進めず苦労しています。自身も弓を引いていますので、弓の楽しさや大変さは理解しているつもりです。少しでも、諸君らの技術の向上に役立てばと思っています。

 

 武道には心技体が必須です。特に弓道は「心身弓」が一体になって初めて成り立つものです。つまり、健康な体に健全な心が宿って初めて弓道が成立します。新入生の諸君は伝統ある鳥取大学体育会弓道部に入部したわけですから、日々目標を持って練習に取り組んで行って下さい。これから、先輩や友人達と良い人間関係を育み、部活動を満喫して素晴らしい大学生活を送って行って欲しいと思います。

 

 

鳥取大学体育会弓道部顧問 太田 利男(農学部獣医学科)